ピラティス整体・産後の骨盤ケア
生理痛とは
生理痛とは生理(月経)周期に伴う、下腹部や腰部の痛みを訴えている状態です。
その他にも、頭痛やめまい、PMS(精神不安定)と言った症状を引き起こす場合があります。
PMS(月経前症候群)とは
「PMS」は別名、「月経前症候群」とも呼ばれ、生理の約3~10日前に起こるさまざまな身体や心の不調のことをいいます。身体的症状には腹痛(お腹のはり)、頭痛、倦怠感、乳房のはり、肩こり、眠気、肌荒れ、浮腫み、便秘などがあり、精神的症状には、イライラ、涙もろくなる、落ち込み、無気力、集中力や記憶力の低下などがあります。
PMSの原因は?
PMSの原因は、女性の生理周期におおいに関係のある「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」のバランスの崩れにより身体や心に諸々の不調が生じると考えられています。
① プロスタグランジンの分泌量が多い
生理中に子宮を収縮させ、子宮内膜を血液とともに子宮の外に排出させようとするのが「プロスタグランジン」というホルモンの働きです。プロスタグランジンの分泌量は個人によって異なりますが、その量が多いと子宮の収縮が強くなります。
② 子宮の出口が細い
子宮が未発達で出産経験もない若い女性は、子宮の出口(子宮頸管)がまだ細く、経血がスムーズに子宮の外に排出されにくいため、子宮の収縮が強くなりやすく、痛みを感じやすくなることがあります。
このことが原因で生理痛が強い方は、出産を経験することや歳を重ねることで子宮が発達することで子宮頸管が広がり、生理痛が改善します。ですので高校生の時は学校にいけないくらいひどかったけれど、大人になったら普通に生活できるようになった、というのはこれが原因です。
③ 血行不良
身体が冷えたり、運動不足で血液循環が滞っていると、子宮周囲もうっ血しやすくなり、痛みを感じやすくなってしまいます。
④ 過剰なストレス
精神的、身体的に過剰なストレスを抱えていると自律神経のバランスが崩れ、全身の血流が滞りやすくなります。
子宮周囲もうっ血し、痛みが強くなります。睡眠不足や過度の疲労、人間関係などによる過度なストレスが生理痛増強の原因となることがあります。
⑤ 骨盤底筋の機能低下
骨盤の下部にハンモックのように張り巡らされ、胃腸や膀胱などの臓器を下から支える役目をしている「骨盤底筋」は出産や加齢にともなって機能が低下しやすくなります。骨盤底筋の機能が低下すると臓器が下垂しやすくなるため、子宮が上から押しつぶされてしまいます。結果として子宮周囲の血流が滞り、生理痛を起こしやすくなってしまいます。
「骨盤底筋」の役割とは?
- 骨盤内の臓器を支える
- 尿を排泄する
- 便を排泄する
- 経血を排泄する
- 性交や出産を助ける
- 内臓全体を支える
- 姿勢の保持
ピラティスでは、骨盤底筋を常に意識して鍛え、骨盤を整えて安定させます。
骨盤を整えることで子宮や卵巣にまで働きかけるとともに、身体を動かすことで、精神的な負担を抑えてくれるため、PMSや生理痛の緩和に繋がるのです。
当院独自のピラティス整体(結担当)では、
① 整体 × ピラティス
② ハーブセラピー(黄土よもぎ蒸し)
③ 腸もみダイエット
④ バレエ&ピラティス・エクササイズ
《体幹・骨盤底筋の筋力アップ》
⑤ 美姿勢ストレッチ × ピラティス
それぞれの特性を活かした当院独自のさくらメソッド整体で体の「痛み」を緩和し、よもぎの効能と温熱療法による「HSP療法」、リンパの流れを促進さらに発汗作用を利用して「デトックス」を促進します。
ピラティスやバレエの「体幹トレーニング・全身ストレッチ」で、日常の生活に溶け込む健康エクササイズで自然治癒力の向上を目指します。
バレエ&ピラティス・エクササイズでは、産後の骨盤ケアに効果的です。
産後の回復の時間はひとりひとり異なります。
尿失禁、腹直筋離開、背部痛、肩こり、腰痛、便秘などでお悩みの方も多いでしょう。
産後は関節や骨盤が不安定ですが、バレリーナが行うメンテナンス法をピラティスを使ってエクササイズします。
正しい動きを身につけて、産後の回復を早めましょう。
❶ 骨盤的筋群が回復する(尿もれ防止)
❷ 腹筋群が回復する(腰痛・肩こりの改善)
❸ 姿勢が改善する(全身の筋バランスを整える)
❹ 心が安定する
❺ ホルモンのバランスを整える
❻ 母乳の分泌を促進する
バレエ&ピラティス・エクササイズで正しく筋肉を使って骨盤を整え、悩みを解決しましょう。
女性ホルモンのバランス
女性ホルモンは大きく分けて2種類のホルモンからなります。
- エストロゲン・・・女性らしさを作るホルモン
- プロゲステロン・・・お母さんになるためのホルモン
この2種類のホルモンがバランスよく働くことで、安定した生理周期を迎えることができるのです。
▼ それぞれのホルモンの役割
エストロゲン | プロゲステロン | |
---|---|---|
効果 | ・女性らしさを作る ・月経を起こす ・妊娠を成功させる ・肌や髪を守る ・自律神経の安定に関与 ・特に生理から排卵までの14日間 |
・お母さんになるための準備 ・子宮内膜の維持 ・妊娠の継続 ・体温上昇 ・むくみ、肌荒れなどの原因 ・排卵から生理までの14日間 |
このバランスが崩れた時に、生理周期は乱れ、生理痛やPMSと言った女性特有のさまざまな問題が引き起こされてしまうのです。
エストロゲンがたるみに関係する理由①
コラーゲンやエラスチン、皮下脂肪の生成に関わるから
エストロゲンがたるみに関係する理由②
顔の骨密度にも影響を与えるため
🟤 骨が収縮すると顔はたるむ
Coleman SR, et al., Aesthet Surg J. 2006
Zimbler MS, et al., Facial Plast Surg Clin North Am. 2001
Vleggaar D, et al., J Drugs Dermatol. 2008 を元に作成
監修:アオハルクリニック院長 小柳衣吏子先生
⚫︎ 大豆イソフラボン:肌の調子を整える「美肌ホルモン」のエストロゲンの働きを補い、若々しい肌をサポートしてくれます。(植物性エストロゲンの代表格)
肌の弾力を保つ「コラーゲン」を増やして、ハリを保つ働きがあるほか、細胞の新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促進するので保湿力もアップします。
⚫︎ コラーゲン:肌にハリを与え、骨や血管の調子を整える。体内にあるが、加齢とともに減る。
⚫︎ プラセンタ:肌のシミ防止、代謝を上げるなどの様々な機能あり。動物の胎盤から抽出される。
⚫︎ ヒアルロン酸:肌を保湿し、関節や眼圧の調子を整える。皮膚にあるが、加齢とともに減る。
⚫︎ 万能なジャーマンカモミール
女性ホルモンの乱れはストレスや免疫力の低下、冷えなども要因になります。
抗炎症作用があるアピゲニンを含んでいることから、イライラした気持ちを落ち着かせてくれるなど、精神的な不安を緩和してくれるリラックス効果があります。
🟢 女性ホルモンのコントロール方法
① バランスの良い食事
② 良質な睡眠
③ 適度な運動
特にヨガやストレッチは、ゆっくりカラダを動かせるうえ、深く呼吸をすることでカラダの緊張がやわらぐため、より効率的です。
🟡 バランス良く摂りたい⑧つの食品群
① 肉・魚・乳製品・卵
細胞のもとであり、女性ホルモンのもとにもなるコレステロールを補うために動物性タンパク質を適量とりましょう。植物性・動物性両方のたんぱく質を半々ずつ、バランスよくとるのが理想です。
② 大豆食品
エストロゲンとおなじような働きをする大豆ホルモンが豊富です。
③ 青魚
DHAやEPAといった、体にとって重要な生理機能を持つ成分が豊富です。
④ 野菜
ビタミン類が豊富です。
⑤ 海藻類
低カロリーでミネラルや無機質が豊富です。
⑥ きのこ類
低カロリーで食物繊維やビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれています。
⑦ いも類
主成分は糖質ですが、ビタミン、カリウム、食物繊維などが含まれています。
⑧ ごま・ナッツ類
ビタミンB群・Eなどがバランスよく含まれています。脂質なので摂りすぎには注意です。
女性のカラダに影響を与えるホルモンが関係する主な病気・症状
月経不順 | 正常な月経周期(25〜38日)や出血期間(3〜7日)が乱れた状態。周期の異常と出血期間の異常がある。女性ホルモンのアンバランスにより起こることが多いが、子宮・卵巣関連の病気や内分泌関連の病気が影響している場合もある。 【周期】 正常な月経周期から6日以内の変動は正常範囲内 *頻発月経:月経周期が短縮し24日以内で月経が始まる *希発月経:月経周期が延長し39日以上で月経が始まる *続発性無月経:これまであった月経が3カ月以上停止したもの 【出血期間】 *過短月経:出血日数が2日以内のもの *過長月経:出血日数が8日以上のもの 【量】 *過多月経:月経血量が異常に多いもの *過少月経:月経血量が異常に少ないもの |
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子宮内膜症 | 子宮内膜や子宮内膜様の組織が、本来あるべき子宮以外の場所(主に骨盤内、まれに腸や肺)で発生・発育する病気。月経痛がひどく、不妊の原因にも。エストロゲンで病気が進行する。 |
子宮筋腫 | 子宮内や周囲にできる良性の腫瘍。エストロゲンで筋腫が大きくなる。主な症状は月経痛、過多月経、過多月経による貧血、便秘、頻尿などで、不妊の原因にも。 |
多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群 | 卵巣内に多数の卵胞ができ、ある程度の大きさになるものの、排卵が起こりにくくなる病態。主な症状は月経異常(月経不順、無月経、無排卵月経)、男性化(多毛、にきび、低音声)、肥満などで、不妊の原因にも。 |
高プロラクチン血症 | プロラクチンが過剰に分泌されている病態。産後でもないのに乳汁が分泌し、それが受診のきっかけになり発見されることも。月経不順や排卵障害の合併が多く、不妊の原因にも。 |
不妊症 | 妊娠を望む健康な男女が避妊をおこなわずに性交しているにもかかわらず、1年以上妊娠しないもの。不妊の原因には男性側、女性側、両方に原因がある場合と、特に何も原因が認められない場合がある。 |
更年期障害 | 卵巣の活動性が次第に低下し、月経が永久に停止することを閉経という。閉経前後5年間は更年期とよばれ、この期間に現れるさまざまな不快症状が、日常生活もままならないほどに支障をきたしてしまうものを更年期障害と呼ぶ。エストロゲンの急激な減少が主な原因だが、加齢によるカラダの変化、取り巻く環境の変化、心理・精神的変化が複雑に影響することで、ホットフラッシュ、動悸、めまい、倦怠感、情緒不安定などさまざまな不快症状が起こる。 |