医学の父 ヒポクラテスに学ぶ「病気は自分で治す」生き方
ヒポクラテスは紀元前 5 世紀頃に、エーゲ海 のコス島に生まれたギリシャの医師で、医学に科学的な観点を取り入れ、健康や病気の状態は自然現象であると捉える医療の基礎を作った人で、「医学の父」「医聖」「疫学の祖」などと称されています。
ヒポクラテスの誓い
アメリカ🇺🇸のほとんどの医学部の学生は卒業するまでに、このヒポクラテスの誓い、あるいはジュネーブ宣言を暗唱できるまで繰り返し覚えるそうです。
I will follow that system of regimen which, according to my ability and judgment, I consider for the benefit of my patients, and abstain from whatever is deleterious and mischievous.
私は能力と判断の限り、患者に有益な養生法をとり、悪くて害になる方法を決してとらない。
・いろいろな治療
ヒポクラテスは食事療法に関心を持ち、キャベツなどの野菜の効用に着目して「ヒポクラテススープ」の開発もしました。また、その他にもハーブを使った治療やアロマテラピーなど、画期的な治療を次々に行ったそうです。
医学の父 ヒポクラテスが考える病気
有名な格言集の一節、
人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている
人間は自然から遠ざかるほど病気に近づく
私たちの内にある自然治癒力こそ真に病を治すものである
病気は、人間が自らの力をもって自然に治すものであり、医者はこれを手助けするものである
これらはすべて、本質的には同じことを言っています。
私たち(特に日本人)は、調子が悪くなるとすぐに病院に行きます。
薬の消費量も、世界一です。
もちろん我慢して手遅れになるよりはいいのですが、とりあえずの安心材料として病院に行く、という選択肢がよく取られます。
現在、4万種類を超える病名があり、それに応じた薬が作られています。人間が一番、病気が多い動物かもしれません。
この状況を見透かしていたかのように、実に今から2,400年も前にヒポクラテスは上のように述べたのです。
つまり、人の身体という私たちが考えるよりもずっと素晴らしい仕組みを持っていて、環境さえ整えてやれば自分で勝手に治っていくというのです。
そこでの医師の役割は、あくまで患者さんが治っていくのを補助することに過ぎない、と。
知り合いの話で、「がん」ににかかって余命宣告され、余生を好きに過ごすために田舎に引っ越して好きな釣りを毎日していたら、いつの間にか「がん」が消えていたという話を聞いたことがあります。
田舎のきれいな空気、自然、美味しい食べ物、静けさ。いろいろな環境や本人の気持ちが、このような結果を生んだのでしょう。
メディカルハーブの歴史 🌿
脳腸相関
最近、幸せや不幸を感じたり、意思決定を行う器官は脳ではなく腸であるといった発表があります。
日本語には「賄に落ちない」とか「腹を探る」など、あたかも内臓が思考をしているかのような表現があります。先人は腸が第一の脳であることを本能的に知っていたようです。
「昔」の日本人は偉大ですね。
脳腸相関とは、生物にとって重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあうことを示す言葉です。
例えば多くの動物では、ストレスを感じるとお腹が痛くなり、便意をもよおします。 これは脳が自律神経を介して、腸にストレスの刺激を伝えるからです。 逆に、腸に病原菌が感染すると、脳で不安感が増すとの報告があります。
腸と病気の関わり
最先端の医学、生物学研究をはじめ、全米の研究を統括する国立衛生研究所(NIH)は、2007年からヒト・マイクロバイオーム解読プロジェクトとして、国をあげて腸内細菌などの人間にかかわる細菌の研究を進めています。
その結果、腸内細菌が私たちの健康維持に極めて重要な役割を担っていることが明らかになってきています。
そのはるか2,400年も前に、ヒポクラテスさんは腸や便の重要性を指摘していました。
さすが「医学の父」といったところでしょうか。
こうしてみると、人という生き物は、ある意味では同じところをぐるぐるしているだけのようにも思えます。でも、2,400年前にはできなかったことができるようになったり、わからなかったことがわかってきているのも事実。
私たちは、螺旋階段を昇るように歴史を重ねているのかもしれません。
知らんけど。(知らんのかい)
現代の科学技術、医療技術の発達のおかげで、わたしたちには想像もつかないようなことが明らかになってきています。目に見えない細菌、臓器の仕組み、遺伝子………
けれど、結局のところ、人間が健康で生きていくためには、そういう「技術」に寄りかかりすぎてはいけないのかもしれません。
それはある意味で、原始的な呪術や迷信で医療を行っていた時代と、近からず遠からずなのかもしれない。
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自然治癒力
野生の動物(シマウマの群れなど)は、体格・体型に殆ど差はありません。ダイエットや食事・糖質制限など無理にしなくても自然に揃うのです。現代の偏食や“早食い”、洋食化、長時間のデスクワーク、野生から離れた忙しない習慣などが病気を助長してるのかもしれません。
病気は環境、食事、生活習慣からくるものであり、それらを正すことで自分の身体の《自然治癒力》を引き出し、病気を治そういうヒポクラテスの言ったことは正しい気がします。
技術が進みすぎて、わたしたちは大切なことを忘れてしまっているかもしれません。
病気は、お金を払って医者に治してもらうものではなく、基本は自分の身体で治すというシンプルな事実を。
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