胎児発達と骨盤ケアの深い関係|整体でできる産後サポート

『胎児は進化の過程をなぞる』って本当?
昔、産婦人科の先生から「胎児はお腹の中で魚のような姿から哺乳類へと変化していく」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 この考えは19世紀にドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルが唱えた 「反復説(個体発生は系統発生を繰り返す)」 に由来します。
胎児の発達段階と『進化の名残』
胎児の成長過程では、以下のような「進化の痕跡」ともいえる現象が見られます。
- 3~4週: 鰓(えら)裂のような構造が一時的に現れる(魚類の痕跡)
- 4~5週: 尾のような突起が見られる(脊椎動物の共通特徴)
- 6週頃: 指の間に水かきのような膜、胎毛が生える
- 8週以降: 顔立ちが整い、人間らしい形へ
これらは「進化の過程を完全に再現している」わけではなく、「似たような構造が一時的に現れる」という意味合いで、生物学的には“進化の痕跡”と捉えられています。
オラウータンに似ている?胎児の顔が与える印象
胎児の顔がまだ未発達な時期には、目の位置が広かったり鼻の構造が未完成だったりと、 外見が人間以外の霊長類(チンパンジーやオラウータン)に似た印象を与えることがあります。 ただしこれは「見た目」の話であり、胎児が霊長類の進化段階を通っているわけではありません。
🎓 現代の発生学の見解
現代の発生生物学では、ヘッケルの反復説は一部に真実があるが誇張されていたとされています。 胎児は魚→両生類→哺乳類と順番に“変化”するのではなく、共通祖先の名残を含みながらヒトへと成長していくのです。

発生は「進化の記憶」を内包したプロセスであり、まるで歴史を折りたたんだ一冊の本のように、 そこには過去の進化のページがうっすらと残っているといえるでしょう。
整体師の視点:出産と骨盤の深い関係
胎児の成長だけでなく、出産そのものも「進化の知恵」といえます。 ヒトの骨盤は直立二足歩行に適応しつつも、出産が可能な構造になっており、極めて精巧です。
ただし、出産によって骨盤は左右・前後に大きく開き、ねじれが生じやすくなります。 それがそのまま残ってしまうと、産後に以下のような不調につながることがあります。
- 腰痛や股関節痛
- ぽっこりお腹・内臓下垂
- 冷え性・むくみ・便秘
- 自律神経の乱れ
そのため、産後の骨盤矯正は「進化のプロセスを終えた体を、次のフェーズへ導く」ための重要なケアとも言えます。

🌸 進化の記憶と身体のつながり
胎児の発達には確かに進化の痕跡が見え隠れしています。 そして、その歴史をたどって生まれてきた命に、出産後のケアとして骨盤矯正を行うことは、 まさに「命の旅路を整えること」に他なりません。
整体の施術を通じて、こうした命の流れや自然の理を大切にしたサポートを、今後も提供していきたいと感じています。
📍 奈良・さくら整体院では、産後の骨盤矯正にも力を入れています。
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