整体師の仕事はAIに奪われる?それとも進化する?
整体師の仕事はAIに奪われる?それとも進化する?
執筆:さくら整体院 院長
AIの進化と職業の再定義
ChatGPTをはじめとするAIは、医療・物流・教育・接客など多くの業界に影響を与えています。
そんな中、「整体師の仕事もAIに取って代わられるのでは?」という不安の声も一部で聞かれるようになりました。
ですが、私はむしろこう考えています。
「AIの登場によって、整体師は“本物のケア”へと進化する」のだと。
AIが得意な領域・不得意な領域
AIは、大量のデータ分析・パターン認識・機械的作業の自動化には非常に優れています。
しかし、次のようなことはまだ苦手です。
- ✔️ 患者の“気配”を感じ取る
- ✔️ 筋肉のわずかな張りの違いを“触って”判断する
- ✔️ 表情や声のトーンからメンタルの変化を読み取る
- ✔️ 会話から生まれる共感と安心感を届ける
つまり、人間同士の繊細なコミュニケーションや“感覚の共有”は、AIにはまだ模倣できません。
整体師にしかできない「感性と経験」
整体では、肩の硬さ、骨盤の歪み、呼吸の深さなど、その日の体調に合わせた微調整が求められます。
機械的にルーチンを繰り返すだけではなく、施術ごとに“最適解”を導き出す必要があるのです。
そして何より、「この人は最近疲れてるな」「今日は強く押さない方がいいかも」といった感覚的判断は、人間の経験と直感にしかできない領域です。
整体師の仕事は《技術+人間力》の融合へ
今後、AIが施術履歴を記録したり、姿勢の自動分析をしてくれる時代は確実に来るでしょう。
しかし、それをどう読み取り、どう施術に活かすかは整体師の“人間力”次第です。
AIにしかできないことは任せ、人にしかできないことに専念する。
これこそが、これからの整体師の進化の道だと私は考えています。
患者様が本当に求めているもの
多くの方が、単に痛みを取りたいだけではありません。
「安心したい」「気持ちをわかってほしい」「誰かに頼りたい」。。それが本音です。
そうした“心のニーズ”を満たすことこそ、整体師の本当の役割なのです。
AIにできない、人と人との“つながり”を大切にしたいですね。
《気持ち》と《真心》を込めて🙏
これからの時代、技術職ほど「人間力」が問われます。
手の技術、知識、経験、そして“心”を込めた施術。
AIは“職業”を奪うかもしれませんが、“信頼”や“温かさ”までは奪えません。
私たち整体師は、人であることを強みに、これからの時代も進化し続けていきましょう。

奈良市・JR奈良駅すぐ|さくら整体院 院長