不眠・入眠困難を整体で整える|深く眠るための体と神経の準備

不眠症の段階と入眠困難の割合
「眠れない…」と悩む人が増えている現代。不眠症にはいくつかのタイプや段階があり、症状の出方も人それぞれです。ここでは、代表的な不眠のタイプと、日本における入眠困難の割合についてわかりやすく解説します。
不眠症の4つの主なタイプ(段階)
タイプ名 | 特徴 |
---|---|
入眠困難 | 布団に入っても30分〜1時間以上眠れない。不安やストレスが原因のことが多い。 |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める。加齢とともに増える傾向。 |
早朝覚醒 | 朝4〜5時に目が覚め、その後眠れない。うつ傾向と関連することも。 |
熟眠障害 | 眠っても熟睡感がない。睡眠の質が低く、疲れが取れない。 |
不眠で悩む人の割合(日本)
日本人の約20〜30%が、なんらかの不眠症状を経験しているとされています。
タイプ別の出現頻度(おおよその割合)
タイプ | 割合(有病率) |
---|---|
入眠困難 | 約30〜40%の不眠者が経験 |
中途覚醒 | 約40〜50% |
早朝覚醒 | 約15〜25% |
熟眠障害 | 約10〜20% |
入眠困難になりやすい人の特徴
- ストレスが多い
- 神経質・几帳面な性格
- 生活習慣が不規則(スマホの夜間使用など)
- うつや不安障害の傾向がある
不眠のタイプによって、対策や整体アプローチも変わります。整体・呼吸法・ツボ刺激・生活習慣の見直しなど、根本から整えるケアが重要です。不眠症で一番つらいのはどのタイプ?
不眠症で一番つらいのはどのタイプ?
不眠症にはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なる「つらさ」があります。この記事では、不眠のタイプごとの特徴と、特に精神的にダメージを受けやすいタイプについてわかりやすく解説します。
不眠のタイプ別「つらさ」の違い
タイプ | つらさの理由 | よくある声 |
---|---|---|
入眠困難 | 布団に入ってもなかなか眠れず、焦りや不安が増してしまう。 | 「明日も早いのに眠れない」 「寝なきゃと思うほど眠れない」 |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚めてしまい、寝た気がしない。 | 「2時間おきに目が覚めてしまう」 「夢ばかりで疲れる」 |
早朝覚醒 | まだ早朝なのに目が覚め、その後眠れず1日が長く感じる。 | 「朝3時に目が覚めて眠れない」 「疲れてるのにもう起きるしかない」 |
熟眠障害 | 寝ても疲れが取れず、慢性的な倦怠感や集中力の低下が続く。 | 「8時間寝たのにだるい」 「常に眠いのに深く眠れない」 |
結論:人によって違いはありますが、「入眠困難」や「中途覚醒」は特に精神的ストレスが大きく、「一番つらい」と感じる人が多い傾向にあります。
入眠困難がつらい理由
- 眠れないことへの焦りや不安が強くなる
- 「寝なければ」というプレッシャーで交感神経が優位になり、ますます眠れない
- 寝る時間が怖くなり、布団に入ること自体がストレスになる
中途覚醒がつらい理由
- 何度も起きてしまうことで睡眠が細切れになり、脳も体も休まらない
- 再入眠が難しく、眠れない時間が続くと孤独感が増す
入眠困難・不眠症でお悩みの方へ|整体師が伝えたい《眠れる体のつくり方》
最近、整体に来られるお客様から「寝つきが悪くて…」「夜中に何度も目が覚める」といった不眠や入眠困難のご相談をよくお聞きします。
「疲れているはずなのに眠れない」「眠らなきゃと思うほど目が冴える」。。そんな辛さ、よくわかります。
でも、ちょっと視点を変えてみると、
「眠れる体の準備」ができていないだけかもしれません。
さくら整体院のような副交感神経を整えるアプローチ(整体・リンパ・呼吸法など)を取り入れることで、不眠の根本改善に役立つ可能性があります。
🥪 ご飯を食べながら走れないのと同じ原理?
入眠困難の状態を、よく“パン食い競争中にご飯を食べようとする”例えでお話します。
つまり、日中の興奮(=交感神経モード)が続いているままでは、いくら眠ろうとしても消化(=睡眠)が進まないのです。
夜になっても思考が止まらず、筋肉も緊張しっぱなしでは、体も脳も「眠る準備」ができません。
ストレッチで筋肉をゆるめ、
副交感神経に切り替える☘️
そんなときにおすすめしたいのが、就寝前の簡単なストレッチや深い呼吸。
肩・首・腰回りなど、日中の緊張が溜まりやすい部位をゆっくり伸ばすことで、筋肉がゆるみ、神経も静かに落ち着いていきます。
ストレッチをしながら「今日あった嫌なこと」を思い出さないようにしてみてください。
頭をからっぽにし、今この体に意識を向けることが、副交感神経のスイッチです。
実は睡眠の中には2つの【回復処理】がある
睡眠中、脳はこんな2つの役割を果たしています。
- 🧠 記憶の整理(思考・感情・情報)…約2時間
- 💪 肉体の疲労回復(筋肉・内臓・ホルモン)…約4時間
この2つの処理は同時並行で行われるため、最低でも4時間眠れれば、体はかなり回復するという研究報告もあります。
「眠れない」と焦るより、
「今は体を整えておこう」と発想を変えてみましょう。
眠れない夜こそ、体を緩めるチャンス👌
横になっても眠れないとき、無理に寝ようとせず、
足の裏をほぐす、骨盤をゆらす、腹式呼吸をしてみるなど、体を緩めることに意識を向けてみてください。
その動き自体が血流を促し、リンパの巡りを整え、排泄力まで高まっていきます。
夜のストレッチは「眠りの準備運動」。
翌朝のコンディションが変わり、自然と“眠れる体質”に変わっていきます。
整体は《眠れる体の土台づくり》🪴🚿
姿勢の歪みや緊張した筋肉、滞った内臓周囲の血流…
これらはすべて、副交感神経の働きを阻害し、眠りの質に大きく関わっています。
整体では、体の深層にアプローチし、自律神経のバランスを整えることで、自然な眠りを取り戻すお手伝いをしています。
🌕 眠れない夜にこそ《体の声》を聴いてあげて👂
不眠や入眠困難は、心の問題だけではありません。
眠れない=体の緊張や神経の興奮がまだ続いているサイン
だからこそ、焦らず、無理せず、体をやさしくほぐし、副交感神経にバトンタッチしてあげましょう。
睡眠は「努力」ではなく「環境と習慣」。
巡る体と落ち着いた神経が、あなたに深い眠りを運んでくれます🌙
不眠のタイプ別セルフケア
不眠に悩む方へ
今回は、「入眠困難」と「中途覚醒」の2タイプに分けて、自宅でできるセルフケアや整体アプローチをご紹介します。ツボ刺激や呼吸法、姿勢調整などで、副交感神経をやさしく整えてみましょう。
✅ 入眠困難に効くセルフケア法
🔸 ① 4-7-8呼吸法(副交感神経を高める)
緊張や焦りで寝つけないときには、「4秒吸って、7秒止めて、8秒吐く」呼吸法がおすすめです。深い呼吸で心拍を落ち着け、自然な眠気を誘います。

- 4秒かけて鼻から吸う
- 7秒間、息を止める
- 8秒かけて口から細く吐く
- これを3〜5回繰り返す
🔸 ② 入眠を助けるツボ刺激
- 神門(しんもん):手首の小指側、くぼみ部分 → 不安を鎮める
- 失眠(しつみん):かかとの中央 → 睡眠ホルモンの分泌をサポート
- 百会(ひゃくえ):頭頂部の中心 → 自律神経のバランスを整える
各ツボをやさしく3秒間×5セット程度、ゆっくり刺激してください。

入眠困難の多くは、脳の緊張や交感神経の過剰な働きが原因です。整体では、後頭部や首の筋緊張を緩め、自然な眠気を誘導する施術が有効です。
✅ 中途覚醒に効く整体アプローチ
🔸 ① 肩甲骨周りの整体で「夜間の覚醒」を減らす
夜中に目が覚めやすい方は、肩甲骨や背骨まわりの筋肉の緊張が強く、自律神経が不安定になっている場合があります。
- 肩甲骨を開くストレッチやほぐし
- 背中(脊柱起立筋)のリリース
- 骨盤と背骨の連動を意識した整体調整

🔸 ② 寝る前の「腸もみ」や「お腹の温め」も有効
腸と脳は密接に繋がっており、腸の緊張が夜間覚醒の引き金になることも。腹部をやさしくマッサージしたり、温めるケアもおすすめです。

中途覚醒が改善すると、睡眠の質がぐっと上がり、日中の集中力や体力も安定します。副交感神経を優位にするためには、深部体温の調整もポイントです。
🌙 まとめ 💫
- 入眠困難は「呼吸+ツボ」で脳の緊張を和らげて
- 中途覚醒は「背中・お腹の整体&温め」で神経バランスを整えて
不眠の症状が慢性的な場合は、整体や自律神経ケアを取り入れ、深い睡眠を取り戻すサポートを受けるのもおすすめです。
《更年期を乗り越える リンパ&ピラティス整体シリーズ》
🔗 第1回:ホットフラッシュと体温調節の乱れ
🔗 第2回:ホルモンと美容の関係
🔗 第3回:骨盤ケアで整えるホルモンバランス
🌸 第4回:睡眠トラブルと“眠れる体”のつくり方
🔗 第5回:便秘・むくみ・冷え…巡りの滞りを整える方法