🧘♂️ 整体におけるヒエラルキーの考え方
整体では、身体もまた一つの階層構造(ヒエラルキー)で成り立っていると捉えると、とても理解しやすくなります。
1. 体の中心から末端へのヒエラルキー
- 頂点(上位)=体の軸・中心
例:骨盤・背骨・頭蓋骨
→ ここが安定していると、全身に良い影響が波及する。 - 中位=関節や筋肉の連動部
例:股関節・肩関節・膝・肋骨周囲
→ 軸の動きをスムーズに伝える中継点。 - 下位=末端部
例:手足の指・足首・手首
→ 軸や関節の影響を一番受けやすい場所。
💡 つまり、「腰(体幹)→肩・股関節→手足」の流れは、組織の社長から社員に伝達されるヒエラルキー構造と同じ。
上位が乱れると下位に負担が集中し、痛みや不調として現れます。
2. 神経と血流のヒエラルキー
- 最上位:脳・自律神経
→ 全身のバランス・姿勢・内臓の働きをコントロール。 - 中位:脊髄神経や主要な血管
→ 中継ポイント。圧迫されると手足の冷えやシビレにつながる。 - 末端:毛細血管・末梢神経
→ 上位の乱れを一番感じ取りやすい。足先の冷え、しびれ、末端のむくみはここに現れやすい。
整体では「末端に出た不調は、もっと上位の階層(姿勢・内臓・神経)に原因がある」と考えます。
3. 生活習慣におけるヒエラルキー
- 上位:睡眠・呼吸・食事(生命の基盤)
- 中位:姿勢・運動習慣(基盤を安定させる)
- 下位:ストレッチ・セルフケア(末端的な補助)
💡 睡眠不足や呼吸の乱れを放置して、ストレッチだけ頑張っても根本改善にはなりません。
整体でもまず「上位(基盤)」を整えることを優先します。
神経系・生活習慣のヒエラルキー
🧠 神経系のヒエラルキー
- 最上位:脳・自律神経(全身コントロール)
- 中位:脊髄神経・主要血管(伝達・中継ポイント)
- 下位:末梢神経・毛細血管(冷え・しびれに直結)

🌿 生活習慣のヒエラルキー
- 最上位:睡眠・呼吸・食事(生命の基盤)
- 中位:姿勢・運動習慣(基盤を安定)
- 下位:ストレッチ・セルフケア(補助的ケア)

まとめ
整体や健康分野のヒエラルキーとは、
- 体の中心 → 関節 → 末端
- 脳神経 → 脊髄神経 → 末梢神経
- 生活の基盤 → 習慣 → 補助
というように、必ず「上位の乱れが下位に影響する」という階層構造です。
つまり整体の本質は「下位(痛みや不調)」だけを見るのではなく、上位(姿勢・軸・生活基盤)を正すことが根本改善につながるという考え方なのです。

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