── 金属・鉱石・木・天然繊維(布)という視点から
整体の現場では、
「強く押していないのに楽になる」
「触れ方を変えただけで、巡りが出る」
そんな瞬間に何度も立ち会います。
それは技術の結果というより、
身体が“本来の調整機能を思い出せた結果”です。
今回は、神経・血流伝達・ホルモン分泌・排泄といった
人体の基本的な働きを、
邪魔しない・思い出させるという視点から、
金属・鉱石・木・天然繊維(布)について
整体師の目線で深掘りしていきます。
人体は「電気」と「水」と「感覚」でできている
神経伝達は微弱な電気信号、
血流やリンパは水分の流れ、
ホルモン分泌や排泄は自律神経の働きが前提です。
つまり人体は、
電気 × 水 × 感覚
という、とても繊細なバランスで成り立っています。
このバランスを乱す要因の一つが、
過剰な帯電や静電気、電気的ストレスです。
整体的に見る「素材」の役割分類
- 金属:神経や血流の伝達を明瞭にする
- 鉱石:身体の状態を映し、安定させる
- 木(ウッド):神経を自然な状態へ戻す
- 天然繊維(布・ファブリック):帯電を防ぎ、包み、定着させる
① 金属|神経・血流の「伝達」をはっきりさせる素材
金属は、身体に何かを足すものではありません。
神経や血流の流れの輪郭をはっきりさせる素材です。
銅は巡りと温感、
銀は神経と鎮静、
鉄は軸とグラウンディング、
金は安定と中庸。
感覚が鈍っている身体ほど、
「違い」が明確に伝わりやすくなります。
② 鉱石|身体の状態を映し、整える素材
鉱石は刺激物ではなく、
今の身体の状態を映し返す“鏡”のような存在です。
水晶は基準点となり、
アメジストは頭部と自律神経を鎮め、
ブラック系の鉱石は境界線と安定感をもたらします。
何も感じない場合も、
それは「刺激が不要」という身体からの大切なサインです。
③ 木(ウッド)|神経を“自然な状態”に戻す素材
木は温度変化が穏やかで帯電しにくく、
人間の神経にとても近い性質を持っています。
木に触れると呼吸が深くなる方が多いのは、
交感神経のブレーキが自然に外れるためです。
④ 天然繊維(布・ファブリック)|放電し、包み、定着させる素材
現代人は、化学繊維や合成素材に囲まれ、
無意識のうちに身体が防御モードに入りやすい環境にいます。
麻(ヘンプ・リネン)、綿、絹といった天然繊維は、
帯電しにくく、湿度を調整し、
神経や内臓反射を不要に刺激しません。
排泄やホルモン分泌は、
身体が安心し、力が抜けたときにこそ自然に促されます。
整体師としての結論
良い素材とは、身体を変えるものではなく、
身体が“変われる状態”を邪魔しないもの。
金属は伝え、
鉱石は映し、
木は戻し、
天然繊維は放電し、包み、定着させる。
この流れが整ったとき、
神経・血流・ホルモン・排泄は、
無理なく、自然に動き始めます。
主役は、いつも
その人自身の身体です。
さくら整体院 院長より
今回は、整体師の視点から、金属・鉱石・木・天然繊維(布)が神経・血流・ホルモン・排泄に与える影響を解説。刺激ではなく「邪魔しない素材」という観点で、身体が自然に整う仕組みを深掘り解説させて頂きました。
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