神話の設計図 × 身体の設計図|自律神経・呼吸・巡りで読む「整う」対応表
世界の神話を「同じ設計図(構造)」として眺めると、実はその流れは 人間の身体が“整っていく流れ”と、とてもよく似ています。
ここでは神話をオカルト的に扱うのではなく、あくまで “人間が古代から体感してきた自然・心身のリズムを物語化したもの” として、整体的な視点で分かりやすく整理します。
※医療的診断の代替ではありません。体調不良が強い場合は医療機関へご相談ください。


神話構造 × 身体(自律神経・呼吸・循環・睡眠)対応表
| 神話の役割(設計図) | 身体で起きていること(対応) | サイン(起きやすい状態) | 整えるヒント(整体・セルフケア) |
|---|---|---|---|
| ① 混沌(はじまり) 形がない/まとまらない | 自律神経の揺れが大きい状態。 交感神経が優位のまま、身体の情報(感覚)がまとまらない。 | 眠れない/頭が冴える/焦り/呼吸が浅い/胃が重い | まずは呼気を長く(吐く:吸う=2:1目安)。 肋骨の動きと横隔膜を取り戻す(胸を上げない呼吸)。 |
| ② 分化(天と地が分かれる) 境界線ができる | 身体の中で「上(頭・胸)」と「下(腹・骨盤)」が分離。 いわゆる上半身優位(頭・肩だけ頑張る)になりやすい。 | 肩こり/首こり/食いしばり/反り腰/足が冷える | 骨盤底筋と足裏を起こして「下」を使う。 片足立ちより、まずは両足で立つ練習(足指・土踏まず)。 |
| ③ 創造(男女一対で世界が形になる) | 身体の統合が進む。 交感×副交感の切り替えがスムーズになり、内臓・筋膜・呼吸が連動。 | 体が温まる/便通が整う/深く眠れる/姿勢が自然に起きる | 「胸郭(肋骨)×骨盤」を同時に動かす。 例:猫背を無理に伸ばさず、肋骨の“開きすぎ”を閉じる。 |
| ④ 死・冥界(黄泉) いったん落ちる/止まる | 身体は「回復のための停止」を必要とする。 深部の疲労があると、無理に動かすほど巡りが滞る。 | 無気力/起きられない/過食/甘いもの欲/むくみ/倦怠感 | 「頑張る」より回復の回路を優先。 1)睡眠の入口(入眠儀式) 2)湯船 3)夜のスマホ減 |
| ⑤ 禊(浄化・再生) | 副交感神経が働き、炎症・緊張のリセットが進む。 体液循環(血流・リンパ)と呼吸が連動しやすい。 | 呼吸が深くなる/お腹が鳴る/眠気が来る/涙が出ることも | 禊=「水」だけではなく、現代では体液を動かすこと。 例:ふくらはぎポンプ/鎖骨周りのやさしいケア/鼻呼吸。 |
| ⑥ 太陽(秩序・中心) 天照=光が戻る | 体内時計が整い、コルチゾール(朝)→メラトニン(夜)の流れが回復。 中心軸(姿勢・視線・呼吸)が安定する。 | 朝スッと起きられる/日中の集中/感情が安定/姿勢が崩れにくい | 朝の光+軽い歩行+肩甲骨のリズム。 “背骨を固める”より背骨をしならせる(小さくでOK)。 |
| ⑦ 混沌の神(攪乱) 須佐之男=荒ぶる力 | 強いストレス・怒り・焦り=交感神経の爆発。 ただし“悪”ではなく、生命エネルギーが暴れている状態。 | イライラ/衝動買い/暴食/眠れない/肌荒れ/痛みの増幅 | 抑え込むより、安全に放出して整える。 例:早歩き・階段・軽いスクワット(短時間でOK)+呼気長め。 |
| ⑧ 英雄(橋渡し) 大国主=地上を整える | 「現実の生活」に整いを接続する段階。 体は整ってきても、習慣が戻ると再び乱れる。 | 週末は回復するが平日崩れる/同じ痛みを繰り返す | 生活動作を“整体化”。 立つ・歩く・座るを少し変える(座面高さ/足裏荷重/呼吸)。 |
| ⑨ 世代交代(秩序の更新) | 身体が古い癖(姿勢・呼吸・食)を手放し、新しい神経回路に更新される。 | 一時的なだるさ/筋肉痛/眠気(良い変化の反動) | 「戻る日」を想定して、リカバリー手順を決める。 例:乱れたら足裏→骨盤→肋骨→首の順で戻す。 |
| ⑩ 人間との連続性(統治の正当化) | “整った状態”が特別ではなく、自分の日常の基準になる。 | 無理しなくても調子が良い/メンタルが安定/回復が早い | 月1のメンテ+週2〜3の軽い運動+睡眠の固定。 「強くする」より巡る仕組みを守る。 |
※ここでの“神話”は比喩です。けれど比喩は、身体の理解を一気に簡単にしてくれます。
深掘り解説|「整う」とは結局なにが起きているの?
① 整う=交感神経を消すことではない
よく「副交感神経を優位にしましょう」と言われますが、 実際は交感神経が悪者なのではありません。 交感神経は“動く・守る・戦う”ために必要なスイッチです。
神話でいえば、須佐之男(荒ぶる力)がいるからこそ、世界は動きます。 問題は、荒ぶる力が出っぱなしで戻れないこと。 つまり整うとは、 スイッチの切り替えが上手い状態です。
② 混沌(ストレス)→禊(浄化)→太陽(秩序)という回復ルート
身体には回復の定番ルートがあります。
- 混沌:情報過多・不安・呼吸が浅い
- 冥界:いったん止まる(だるい・眠い)
- 禊:体液が動く(温まる・お腹が鳴る・眠くなる)
- 太陽:日内リズムが戻る(朝起きられる・気分が安定)
ここを知らないと、「だるい=悪い」「眠い=怠け」と解釈してしまい、 回復の入口(冥界)で無理をして、さらに巡りを止めてしまいます。
③ 禊は“水”ではなく“巡り”のこと(現代版みそぎ)
古代の禊は、水に入ることで穢れを流す儀式でした。 でも現代人の“穢れ”は、細菌や泥よりも 滞り(血流・リンパ・呼吸の停滞)として出やすい。
だから現代の禊は、 体液が動く条件を整えること。 具体的には 「吐ける呼吸」「肋骨が動く」「足裏が使える」「骨盤が働く」 ここを戻すだけで、体は勝手に回復へ向かい始めます。
④ 太陽(天照)が隠れるとき=身体では何が起きている?
天照大神が岩戸に隠れる場面は、 身体で言えば 日内リズムが崩れて“中心(軸)”が消える状態に近いです。
- 夜に眠れない/朝起きられない
- 光(朝日)を浴びる時間がない
- 呼吸が浅く、胸だけで頑張る
- 首肩が常に緊張し、目が疲れる
岩戸開きの本質は「無理に引きずり出す」ではなく、 光が戻れる“場”を整えること。 これが日本神話のやさしさであり、整体の考え方にもよく似ています。
⑥ 日本神話の良さ=「排除」より「鎮めて巡らせる」
日本神話は、悪者を完全に消して終わり、というより 荒ぶる力を鎮め、役割を与え、場に戻す発想が強いです。 これは身体でも同じ。
痛み・こり・イライラ・不眠…これらを「敵」として排除するほど、 体は防御して固くなります。 でも、いったん鎮めて、巡らせて、 “戻れる道”を作ると、自然に整っていきます。
整体師からの視点|神話は「整う力」の説明書
神話は、占いでも宗教でもなく、 人間が何千年も観察してきた「整いの法則」を、 誰にでも伝わる形で物語にしたもの――とも言えます。
そして日本神話は、その中でも特に 自然と調和しながら、巡りを戻していく発想 が際立っています。 だからこそ、現代のストレス社会でこそ「読める」神話なのだと思います🌸
🍀 体と心の薬箱 🌸
奈良市 さくら整体院
2



