ストレスなどで血流が悪くなって酸素の運搬が滞り、エネルギー代謝が下がると、体温が下がり、心臓や脳など核心部の体温を維持しようとして、核心部から遠い末梢の血管は熱を逃がさないように収縮してしまうため、「冷え」を感じるようになります。
血流はますます悪くなり、こうしてエネルギー代謝不全の悪循環に陥っていくのです。
冷えによる体内の悪循環は「血流が悪くなる」だけではなく、代謝能、抗酸化能ばかりか、免疫能にも影響を及ぼします。
がんに対する免疫を担うTリンパ球やNK細胞、樹状細胞などは、互いに情報共有しながらがんという異物に対して攻撃をしかけますが、血流が悪い低体温の状態では、情報伝達に支障を生じるためがんを見つけにくくなり、攻撃力も低下して、がんの増殖の勢いに負けてしまうことがあります。