痛みは酸素不足で起こる|血流・呼吸・筋肉から読み解く身体の回復メカニズム
痛みは酸素不足で起こる
身体の痛みは、単に筋肉が硬くなることだけで起こるわけではありません。 実はその背後には酸素不足という重要な要素があります。
私たちの身体の細胞は、常に酸素を使ってエネルギーを作り出しています。 このエネルギーによって筋肉は動き、神経は信号を送り、内臓は正常に働いています。
しかし血流が悪くなり酸素が届かなくなると、細胞は正常に機能できなくなります。 この状態が続くと、身体は痛みというサインを出し始めます。
筋肉の緊張が血管を圧迫する
肩こりや腰痛などの慢性的な痛みは、筋肉の持続的な緊張から始まることが多くあります。
筋肉が長時間緊張すると、筋肉の内部を通る毛細血管が圧迫されます。
すると次のような状態が起こります。
- 血流の低下
- 酸素不足
- 老廃物の蓄積
- 炎症物質の増加
この状態は医学的にはエネルギークライシスと呼ばれ、 筋肉が回復できない状態に入ります。
その結果、痛み物質が増え、神経が過敏になります。
痛み物質は酸素不足で増える
酸素が不足すると、筋肉の中では痛みを引き起こす物質が増加します。
- ブラジキニン
- サブスタンスP
- プロスタグランジン
これらの物質は痛覚神経を刺激し、 身体は痛みを感じやすい状態になります。
つまり多くの慢性的な痛みは、 筋肉の酸素不足から始まっている可能性があります。
呼吸の浅さが身体の酸素量を減らす
現代人の多くは、知らないうちに呼吸が浅くなっています。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、 ストレスなどが続くと胸が固まり、 呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、 身体に取り込まれる酸素量は減少します。
すると血液が運べる酸素量も減り、 筋肉や神経は酸素不足になりやすくなります。
横隔膜は身体のポンプ
呼吸で重要な役割を果たしているのが横隔膜です。
横隔膜は呼吸のたびに上下に動き、 胸とお腹の圧力を調整しています。
この動きは単に呼吸を行うだけではなく、 身体の循環にも大きく関わっています。
- 血流の促進
- リンパの流れ
- 内臓の動き
横隔膜がしっかり動くことで、 身体の循環は自然に整います。
テンセグリティ構造から見る身体
人体は単なる骨格構造ではなく、 筋膜や筋肉が張力を保ちながら支える テンセグリティ構造として機能しています。
そのため一部の筋肉が緊張すると、 身体全体のバランスが崩れます。
肩の緊張が腰に影響したり、 足の歪みが首の痛みにつながることもあります。
これは身体が一つのネットワークとして つながっているためです。
整体は循環を取り戻すサポート
整体の役割は、 単に痛みを押さえることではありません。
筋肉を緩め、 血流を改善し、 呼吸を深くすることで、 身体の循環を取り戻します。
循環が回復すると、 酸素が細胞に届き、 身体は自然に回復し始めます。
酸素は身体の回復力を高める
身体の細胞は酸素を使ってエネルギーを作っています。
このエネルギーによって、 細胞の修復や免疫機能が働きます。
呼吸が深くなり、 血流が改善すると、 身体は本来の回復力を取り戻します。
人の身体にはもともと自然治癒力があります。
整体とは、 その力を引き出すためのサポートなのです。
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