【鬱金桜】
《花言葉》
鬱金桜(ウコンザクラ)の花言葉は、「優れた美人」です。
鬱金桜(ウコンザクラ)は、日本ではとても珍しい黄色い桜で、この色がウコンの根の色に似ていることから、別名「美人桜」と呼ばれています。
この別名「美人桜」がそのままの形で鬱金桜(ウコンザクラ)の
「優れた美人」の花言葉に由来したと言われています。
《歴史》
「鬱金」はこの字で、中国から渡来したそうです。
「鬱金」 の名前が日本で最初に見られるのは、平安時代に書かれた日本最古の薬学辞典と言われる 「本草和名」(918 年) に 「鬱金」 の漢名で書かれています。
江戸時代中期に活躍した漢方医の寺島良安が書いた 「和漢三才図会」 (1713年) には、漢名で 「鬱金」 と書き、和名では 「ウコン」 と書いています。
《生薬》
ウコン(鬱金、宇金)は、根茎が香辛料・着色料・染料・生薬などに用いられる、ショウガ科ウコン属の数種の植物の総称です。
「鬱金」の原義は「鮮やかな黄色」。
呉音「ウッコン」が転訛しウコンとなりました。
【分類】ショウガ目ショウガ科ウコン属
【学名】Curcuma longa
(学名の由来)Curcuma→「黄色い」を語源とするアラビア語名より/longa→長い。
英名のターメリックです。
◎ 秋ウコン(生薬名:鬱金「ウコン」)
初秋に白い花を咲かせる秋ウコンは、肝機能の向上や、コレステロール値を低下させる効果が期待できるクルクミンという成分を春ウコンよりも豊富に含んでいます。
またカレーに欠かせないスパイスのターメリックなどに使用されており、薬用養命酒では生薬のひとつとして配合されています。日本薬局方に収載されています。
◎ 春ウコン(生薬名:姜黄「キョウオウ」)
沖縄では、古くから民間療法に利用されてきたポピュラーな薬草です。
◎ 紫ウコン(生薬名:莪朮「ガジュツ」)
《効能》
ウコンの効果・効能① 「健胃作用」
ウコンに含まれるクルクミンや精油などの成分には、唾液や胃液の分泌を促し胃粘膜を保護する働きがあります。またウコンは生薬として、胃炎や胃酸過多などの漢方薬に配合されています。
ウコンの効果・効能② 「肝臓機能の回復」
生薬として、肝臓の不調にも用いられているウコン。
ウコンに含まれるクルクミンには、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解速度を促進させる働きがあるといわれており、そういった機能性飲料も販売されています。
しかし、この効果は動物実験をもとに報告されており、人間を対象とした試験では検証できていないため、過度な期待は禁物です。
ウコンの効果・効能③ 「動脈硬化の予防」
ウコンのクルクミンには動脈硬化予防への効果が期待されています。
これはクルクミンがコレステロール値を抑え、悪玉コレステロールの酸化を防ぐためです。
動物実験でその効果は明らかになっています。
ウコンの効果・効能④ 「ガンの抑制」
ウコンに含まれるクルクミンには、ガンの抑制効果があるのではないかといわれています。
これはクルクミンによる抗酸化作用が、ガンの原因となる活性酸素を抑えるためだと考えられています。
近年ではクルクミンの効果に注目した研究が進められており、副作用のない抗がん剤の開発が期待されています。
ウコンの効果・効能⑤ 「抗菌・防虫効果」
ウコンには抗菌・防虫効果も期待できます。ウコン染めの布は産着や風呂敷などにも使われ、古くからさまざまな形で利用されてきました。