医食住ヒエラルキー:健康を守る生活の優先順位|さくら整体院
医食住ヒエラルキー:健康を守る生活の優先順位
「衣食住」は生きる土台。そこに医(未病ケア)の視点を通し、毎日の選択を“優先順位”で整理するのが「医食住ヒエラルキー」です。本稿では、整体師の実務経験をもとに、住 → 食 → 衣の土台に医を貫く設計図と具体策をまとめました。
目次
- 衣食住の再確認
- なぜ「医」を加えるのか
- 医食住ヒエラルキー(ピラミッド図)
- 優先順位の考え方:衣食住に医を貫く
- 整体師の実践法:衣・食・住・医チェックリスト
- 今日からの1日ルーティン例
- FAQ
- まとめ
衣食住の再確認
衣:体温・皮膚のバリア
- 冷え・発汗・紫外線・摩擦から身体を守る
- 圧迫や静脈うっ滞を避け、血流・リンパ循環を妨げない
- 社会性・職務に応じたドレスコードも健康負荷に影響
食:栄養・腸内環境
- タンパク質・食物繊維・良質脂質・微量栄養のバランス
- 炎症性過多(糖質・脂質・アルコール)の是正
- 咀嚼・食時間(概日リズム)で自律神経も整える
住:睡眠・空気・姿勢
- 寝具・枕・室温・湿度で睡眠の質を規定
- 換気・PM対策・ハウスダスト管理
- 椅子・机・光環境で姿勢と首肩腰の負荷が決まる
医:未病ケア・統合
- 整体・運動療法・呼吸法・ストレスマネジメント
- 定期的なセルフチェック(痛み・睡眠・便通・体温)
- 必要に応じて医療・検査・専門家へ適切にアクセス
なぜ「医」を加えるのか
現代はストレス、過労、座位時間の増加、加工食品、睡眠不足など、身体の恒常性を乱す要因が重層化。衣食住だけでは“快適に生きる”止まりで、健康を能動的に守る設計には「医=未病ケアの視点」が必要です。医は“頂点”ではなく、衣食住の意思決定に貫かれる規準と捉えます。
医食住ヒエラルキー(ピラミッド図)

住(睡眠・空気・姿勢) 睡眠環境 / 換気 / 姿勢 ergonomics 食(栄養・腸内環境) PFCバランス / 食物繊維 / 時間栄養学 衣(体温・皮膚バリア) 冷え対策 / 圧迫回避 / 紫外線・摩擦 医(未病ケア・統合) 整体・運動療法・呼吸・ストレスケア 医の視点が全層の意思決定をガイド 図1. 「住→食→衣」を土台に、医が全層に通る設計。
要点:
- 住は睡眠と姿勢の“床”。ここが崩れると上が乗らない。
- 食は毎日の“材料”。炎症を煽らない選び方が鍵。
- 衣は体温と皮膚の“バリア”。圧迫や冷えを回避。
- 医は“統合基準”。衣食住の選択を健康基準で最適化。
優先順位の考え方:衣食住に医を貫く
“医を最上位に置く”のではなく、衣食住の各意思決定に医の基準を差し込むのが実践的です。
- 食 × 医:腸内環境を乱す選択(過剰糖質・深夜の飲食)を減らし、代謝と脂肪燃焼を助ける食べ方へ。
- 住 × 医:寝具・枕・室温を整え、姿勢が内臓に与える影響を踏まえて座位時間を分割。
- 衣 × 医:締め付けを避けて下肢の静脈還流を守り、冷房環境では首・腹・足首を保温。寒暑差と自律神経の乱れに備える。
整体師の実践法:衣・食・住・医チェックリスト
衣(今日の選び方)
- 下着・ウエストゴムの締め付けは指1本の余裕
- 冷房下は「首・腹・足首」を局所保温
- 長時間歩行は靴の「踵カップ」と屈曲位置を確認
食(1日の配分)
- 朝:タンパク質+食物繊維で血糖の急上昇を緩和
- 昼:腹八分、油と糖の同時過多を避ける
- 夜:就寝3時間前に食事を終え、発酵食品や湯飲みで鎮静
住(睡眠・空気・姿勢)
- 就寝時:室温 26〜28℃、湿度 50〜60%
- デスク:45〜60分ごとに立ち上がり胸郭ストレッチ
- 帰宅後:5分の換気+床のほこり対策
医(未病ケアの核)
- 毎晩:鼻からの腹式呼吸 4-7-8 × 3セット
- 毎日:肩甲帯・胸郭・骨盤のモビリティ 5分
- 毎週:整体・メンテ or 有酸素+筋トレの複合セッション
プロの伴走が必要なら:
当院では「医食住ヒエラルキー」を用い、睡眠・姿勢・食行動・ストレスを一体で見直します。はじめての方もお気軽にご相談ください。
今日からの1日ルーティン例(10分でOK)
- 起床直後:カーテンを開け1分日光、常温水。胸郭を開く深呼吸30秒。
- 午前:45分ごとに立ち上がり、肩甲骨の内外転10回。
- 昼食:最初にサラダ or 味噌汁、主食は最後に。
- 夕方:帰宅後の換気2分+軽い股関節ほぐし。
- 就寝前:スクリーンを30分前にOFF。呼吸4-7-8、首胸のストレッチ各30秒。
FAQ
Q1. 衣食住とどう違うの?
A. 「医食住ヒエラルキー」は衣食住の選び方に“医(健康基準)”を貫く設計です。優先順位が明確になり、習慣化しやすくなります。
Q2. まず何から始めれば良い?
A. 最も効果が大きいのは住(睡眠環境)の整備。次に食の時間配分、そして衣の圧迫・冷え対策です。
Q3. 忙しくても続けられる?
A. 1日10分の“住×医(睡眠前の呼吸+胸郭ストレッチ)”から始めればOK。週1回のメンテで軌道修正すると挫折しにくくなります。
Q4. 子どもや高齢者にも有効?
A. はい。個々の体力と可動域に合わせて呼吸・睡眠・食時間から整えるのが安全で効果的です。
🍀 まとめ
「衣食住」は快適な生存を、「医」はその持続可能性を高めます。住→食→衣の土台を整え、医の基準で意思決定する。これが「医食住ヒエラルキー」の核心です。今日のルーティンに、ひとつで良いので加えてみましょう。
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