鉄とたんぱく質不足が引き起こす“朝の不調”の生理学|さくら整体院
朝起きられない・やる気が出ない・慢性的な肩こりや腰痛が続く…。こうした不調は「年齢のせい」「更年期だから」と片づけられがちですが、生理学的に見ると鉄とたんぱく質不足が深く関わっているケースが少なくありません。
このページでは、さくら整体院の視点から、鉄とたんぱく質が体内で果たしている役割、そして整体・さくらエステのケアとどのように連動させていくと良いのかを、少し専門的に解説していきます。

① 朝のだるさ・気力低下・慢性疲労は「鉄欠乏」の典型的サイン
多くの方が「ただの疲れ」「年齢のせい」と受け止めている症状の裏で、実はミトコンドリアのエネルギー産生能力が低下している場合があります。その中心にいるのが鉄です。
◎ 鉄欠乏 → ATP産生低下 → 朝の起床困難へ
細胞がエネルギーとして使うATP(アデノシン三リン酸)は、ミトコンドリアの電子伝達系で産生されます。この電子伝達系の複合体(I・III・IV)には、ヘム鉄や鉄-硫黄クラスターが不可欠です。
- 鉄が不足 → 電子伝達系の働きが低下
- ATP産生能力が落ちる → 疲労感・筋力低下・思考力低下
- 結果として「朝起きられない」「1日中だるい」と感じやすくなる
単なる気合不足ではなく、エネルギー産生そのものが落ちている「代謝シグナル」として捉える必要があります。
② 鉄はホルモン・神経伝達物質の要となるミネラル
鉄=「血液(ヘモグロビン)の材料」というイメージが強いですが、実際にはホルモン・神経伝達物質・コラーゲンの合成など、全身のあらゆる反応の基盤に関わっています。
◎ セロトニン・ドーパミンの合成に必要な鉄
心の安定感ややる気に関わる代表的な神経伝達物質が、セロトニンとドーパミンです。
- セロトニン合成:トリプトファン水酸化酵素(鉄依存)
- ドーパミン合成:チロシン水酸化酵素(鉄依存)
鉄が不足すると、これらの酵素の働きが落ち、
- 理由のない不安感・落ち込み
- 意欲や集中力の低下
- 睡眠リズムの乱れ(メラトニン合成低下)
といった形で現れやすくなります。メンタル不調と鉄代謝は、密接にリンクしていると言えます。
③ 女性に鉄不足が多い理由と、更年期症状が重くなりやすい背景
女性は月経による出血で、男性よりも日常的に多くの鉄を失っています。そこに現代の食生活・ライフスタイルが重なることで、「鉄の赤字状態」に陥りやすくなります。
◎ 月経 × 低たんぱく質 × キッチン文化の変化
- 毎月の月経で鉄を失う
- ダイエット志向や食生活の変化で肉・魚・卵・大豆製品が減る
- 鉄鍋・鉄瓶がステンレス・テフロン加工に置き換わり、日常的な鉄供給が減った
このような要因が重なり、日本の女性では「検査上はギリギリ正常でも、実際には鉄不足の症状が出ている」状態の方が非常に多くなっています。
更年期はホルモンバランスの変化に加えて、自律神経の揺らぎも大きくなる時期です。ここに鉄不足が重なると、
- ホットフラッシュや発汗
- 倦怠感・頭重感
- 情緒不安定・イライラ・不眠
といった症状が強く出やすくなります。更年期症状は「女性ホルモンだけの問題」ではなく、栄養代謝(特に鉄)の問題も同時に見ていく必要があると言えます。
④ 爪・髪・肌のトラブルは「コラーゲン合成の低下サイン」
鉄不足の方に多く見られるのが、
- 爪が割れやすい・薄い
- 髪の毛が細くなる・抜けやすい
- 肌のハリ低下・乾燥・ひび割れ
といった「末端の変化」です。これは、コラーゲン合成酵素(プロリルヒドロキシラーゼなど)が鉄依存性であることと関係します。
生命維持に必須の臓器を優先するため、体はまず末端組織への栄養配分を抑えます。そのため、爪・髪・肌は「栄養状態のモニター」として非常に分かりやすい部位と言えます。
さくら整体院・さくらエステでは、末梢の血流とリンパの循環を改善しつつ、食事面での鉄・たんぱく質の見直しも併せてご提案することで、こうした変化を中長期的に整えていきます。
⑤ なぜ「たんぱく質不足」が鉄代謝をさらに悪化させるのか
鉄だけを意識していても、不調が改善しにくいケースがあります。その背景には、たんぱく質不足が潜んでいることが少なくありません。
◎ ヘム合成・鉄輸送・血漿タンパク質のすべてに関わる
- ヘモグロビンのヘム合成には、鉄に加えて十分なたんぱく質が必要
- 血中で鉄を運ぶトランスフェリンも、たんぱく質から作られる
- アルブミンの低下は血液の粘度や浸透圧に影響し、全身の循環効率を落とす
つまり、たんぱく質不足は「鉄が入ってきても、うまく使えない状態」を招きます。鉄とたんぱく質は常にセットで捉える必要があるというのが、さくら整体院の基本スタンスです。
⑥ 台所からの「自然な鉄供給」が消えたことの影響
かつての日本の台所には、鉄瓶や鉄鍋、鉄のフライパンが当たり前のようにありました。これらは、調理の過程で微量の二価鉄(Fe2+)を食事に溶かし出し、日常的な鉄補給源として機能していました。
1960〜70年代以降、ステンレスやテフロン加工の鍋に置き換わったことで、こうした「無意識の鉄補給」が失われました。ひじきの鉄分量が大きく修正されたケースは、その象徴的な事例と言えます。
現代の日本人における鉄不足は、単に食材の選び方だけでなく、調理器具を含む生活文化全体の変化とセットで捉える必要があります。
⑦ 自律神経・巡り・鉄代謝が交わるポイント
自律神経の乱れと鉄不足は、相互に影響し合います。鉄不足による酸素供給低下は、脳幹レベルで「慢性的なストレス状態」として認識されやすく、交感神経優位が続きやすくなります。
◎ 姿勢・呼吸・筋緊張と自律神経
- 首・肩・背中の筋緊張 → 交感神経優位の固定化
- 横隔膜の可動域低下 → 呼吸が浅くなり、副交感神経が働きにくい
- 胸郭の硬さ → 心肺機能への負担・循環効率低下
こうした「姿勢由来のストレス」に鉄不足が重なると、朝のだるさ・動悸・不安感などが一層強く出やすくなります。
さくら整体院では、骨盤・背骨・肋骨・横隔膜まわりの調整を通じて、呼吸と血流を整えながら、自律神経・栄養代謝が働きやすい土台を作ることを重視しています。
⑧「巡り」と「代謝」を同時に整えることが回復への近道
鉄やたんぱく質を意識して摂ることはとても大切ですが、それだけでは十分とは言えません。摂った栄養を全身に届け、細胞レベルで活かすには、血液・リンパ・呼吸の巡りが整っていることが前提になります。
◎ 整体でつくる「栄養が届くルート」
- 骨盤・脊柱のアライメント調整 → 大血管・自律神経幹へのストレス軽減
- 肋骨・胸郭の可動性向上 → 横隔膜と肺の動きUP → 酸素供給量UP
- 筋膜・内臓のねじれ・圧迫を緩める → 消化吸収機能のサポート
このように「巡りのルート」を整えておくことで、同じ量の鉄・たんぱく質を摂っても、体感としての変化が出やすくなります。さくら整体院では、栄養と整体を切り離さず、両輪として扱うことを大切にしています。
⑨「朝起きられない」は怠けではなく、体からの重要なメッセージ
朝起きられない・午前中ずっとエンジンがかからない・小さな作業にも気力がわかない…。こうしたサインは、単なる性格や根性の問題ではなく、代謝・自律神経・巡り・栄養状態の総合的なシグナルです。
鉄とたんぱく質不足、自律神経の乱れ、骨格・筋膜の歪みや内臓ストレスを適切に整えていくことで、
- 朝の目覚めの軽さ
- 日中の集中力・安定感
- 爪・髪・肌のコンディション
といった変化が、数週間〜数ヶ月のスパンで少しずつ現れてくる方が多くいらっしゃいます。
「年齢だから」「更年期だから」とあきらめる前に、一度ご自身の「鉄・たんぱく質」と「巡り」の両方に目を向けてみてください。

◎ 妊活中の方へ|鉄・たんぱく質と骨盤の巡りを整える
妊娠しやすい体づくりでは、鉄・たんぱく質といった栄養に加え、子宮や卵巣まわりの血流や骨盤のアライメントが重要なポイントになります。さくら整体院では、妊活中の方に向けた整体メニューもご用意しています。
◎ 更年期のお悩みがある方へ|ホルモン × 栄養 × 巡り
ホットフラッシュ・不眠・情緒不安定などの更年期症状は、「女性ホルモン」だけでなく、鉄・たんぱく質、自律神経、巡りの影響が重なって出てきます。整体とさくらエステでのケアについては、専用ページにまとめています。
▶︎ 更年期ケア特集|巡りと栄養から整えるさくら整体院のアプローチ
◎ 朝がつらい・眠れない…自律神経から整えたい方へ
朝起きられない・寝つきが悪い・夜中に何度も目が覚める…。こうした症状が続く場合は、自律神経と鉄代謝の両面からのケアが大切です。具体的なストレッチや呼吸法、整体でのアプローチは、自律神経ケアのページで詳しくご紹介しています。

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まとめ|鉄とたんぱく質、そして「巡り」を整えることが朝の一歩を変えていく
鉄とたんぱく質不足は、単なる栄養の問題にとどまらず、エネルギー産生・ホルモン・自律神経・メンタル・筋骨格・内臓機能など、全身のあらゆるレベルに影響します。
そこにさくら整体院が得意とする「巡りの調整」を組み合わせることで、朝の一歩の軽さや、1日のパフォーマンスは大きく変わっていきます。気になる症状がある方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。






